病気やケガをしたとき

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Q. 下痢になってしまった。

下痢の主な原因

1.過食(食べ過ぎ・水分の取り過ぎ) → 消化不良
2.脂肪の取り過ぎ → 消化不良
3.内部寄生虫 → 薬による予防・駆除
4.細菌性(食中毒) → 食材の衛星管理
5.ウイルス性
6.その他(毒物摂取・発熱・内臓疾患など)
 
★1~4は飼い主の管理で予防できます。
1,2 ⇒ 食事の与え方を参照
3 ⇒ コンバントリンの定期投与
4 ⇒ 傷んだ物・古いもの(人が食べられないもの)は与えない
 

《管理に失敗した場合》

一食抜いたり量を半分に減らしたりして便の調子が戻ったら様子を見ながら少しずつ増やしていきます。下痢がひどければ、同時に抗生剤や下痢止めなどのお薬を投与します。場合によっては獣医さんへ。
★5,6の場合は獣医さんへ。早期発見・早期治療が大切。
★判断がむずかしい場合は、いつでも当スクールへご相談ください。


Q. 子犬の食事について

回数

発育の状況によって異なりますが、6~8ヶ月位までは、1日3食、その後は2食が基本です。

分量

1回の量は、十分に水分を含んだものを頭の大きさの量が目安。便の様子を見ながら加減します。

内容

◇ドッグフードの場合、水(湯)又は牛乳などでふやかす。残りご飯や野菜、赤身の肉などをおじや状に煮たものを少し混ぜて繊維質などを補うと更に良い。味付けはほとんどない方が良い。
◇ドッグフードなしで、上記の様な内容のもので手作りするのはとても良いが栄養バランス等多少気遣いが必要。
◇以下のものは与えてはいけません。
A)たまねぎ、ねぎ類 ⇒ 血液の成分をこわす物質が含まれている。
B)鳥の骨、牛、馬などの骨で小さいもの。骨の硬い魚 ⇒ 消化器官を傷つけたりつきささってしまったりする。
C)脂肪の多い肉類 ⇒ 消化不良の原因。
D)缶詰やおやつ等、嗜好性の高いものは常用しない ⇒ 偏食の原因。

水の与え方

生きていく上で必要な水分量は、上記のような食事であれば十分摂取できます。あとは、運動の後に喉をうるおす程度という感覚で水を飲ませます。ただし、季節や気候によって必要とする水分は左右されますので、加減が必要です。一度にガブ飲みしてしまう子の場合、5~10分おきで適宜小分けにして飲ませた方が胃腸への負担が軽減されます。
体調をくずした時には、水よりもアルカリイオン飲料(ポカリスェットなど)の方がベターです。


Q. 寄生虫の駆除・予防のしかた

内部寄生虫の対策

回虫・鈎虫・鞭虫は薬局市販の人間用虫下し「コンバントリン」で駆除できます。
用量を守れば問題はありませんので、定期的(1ヶ月に1回程度)に投与するようにしておけば、これらの寄生虫が原因で体調を崩すことはまずありません。
用量 : 体重10kg当たりに1錠。体重に合わせて割って与える。
駆除 : 1週間おきに2~3回(寄生虫がいた場合)
予防 : 毎月1回程度
その他内部寄生虫の場合は、その虫に合わせた虫下しが必要ですので、獣医さんで検便後、お薬を処方してもらいます。
なお、フィラリアの場合は循環器系に寄生しますので、特別な検査と駆除プログラムが必要になります。蚊が発生する季節(5~11月)には予防対策としてフィラリアの幼虫を駆除するお薬を月に1度投与します。

外部寄生虫の対策

◇犬舎およびその周りの衛生管理の徹底(定期的な消毒)
◇外から戻ったら犬拭き・ブラッシングをする習慣付けを。
◇定期的なシャンプー(理想は2週間に1回程度。最低でも2ヶ月に1回位は洗ってあげましょう。)
◇駆除は獣医さんでお薬(フロントラインやアドバンテージなど背中にたらすタイプ)をもらいます。ノミ・ダニが多いところ(草むらなど)へ行く場合は、予防する意味でもこれらのお薬を使用されることをお勧めします。ノミには3ヶ月・ダニには1ヶ月効果が持続しりそうです。
ちなみにノミとり首輪は外れたり切れたりしたときに、食べると危険です(し、効果もイマイチです)のでお勧めできません。


Q. 常備薬として準備しておくと重宝するもの

イソジン消毒薬

常備薬として準備しておくと重宝します
薬局で購入できます。風邪のとき病院でもらうイソジンうがい薬でも代用できます。100円ショップなどで売っている別の容器(スプレーが良いかも)に10倍くらいに薄めておくと使いやすいし経済的です。
用途は傷の消毒・湿疹のケア・歯磨き・耳掃除など何にでも使えます。イソジンは舐めても大丈夫なのでわんちゃんにはもってこいなのです。手術などでも使用されるほど殺菌力もあります。それほど高価なものでもありませんし。他の消毒薬は微量ですが水銀など口にしてはいけないものが含まれていたりしますので注意が必要です。
傷や湿疹は直接スプレーするか脱脂綿につけて拭いてやると良いでしょう。耳掃除は脱脂綿につけて見える範囲をきれいにしてあげます。細かいところや小型犬は綿棒やピンセットに脱脂綿を少量巻きつけたものにイソジンを浸して掃除します。
歯磨きはガーゼや脱脂綿を指に巻いてイソジンをつけて汚れをとってやります。
特に奥の歯は汚れやすいのでときどきケアしてあげることをお勧めします。


Q. 最重要!

仔犬は寝るのが仕事といっても過言ではありません。1日に20時間の睡眠が必要とも言われています。
帰ったら遊んであげることよりも、ゆっくり休ませることに、より多くの気を配ってあげましょう。